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保険 三大疾病

三大疾病と保険

コラムイメージ18

誰もが一度は耳にしたとこがある“三大疾病”。でも三大疾病について実はよく分かっていないことが多いのではないでしょうか。なんとなく恐いのであまり知りたくないという方もいるかもしれません。
日本人にも密接にかかわる三大疾病です。もし万が一の時にあわてないためにも知識を得ておくのは、損にはならないはずです。何事も、“知る”ことから一歩を踏み出せるとするならこの三大疾病についても知識を得ることからはじめてみませんか。

1.三大疾病とは

三大疾病とは、「がん(悪性新生物)」「心疾患(急性心筋梗塞)」「脳卒中(脳血管疾患)」のことで、これらは日本人の死因のうち上位を占める病気です。
三大疾病の厄介なところは、入院や治療が長期に及ぶことが多く、医療費や介護費が高額になりがちな点が挙げられます。ケースによっては、医療費と介護費を合わせて数百万円にまで膨らむことさえあるようです。
まずは、具体的に三大疾病がどのような病気なのか簡単に見ていきましょう。

1-1がん(悪性新生物)

がんは、体のなかで発生したがん細胞が増殖していき体に害を与える病気です。
私たちの体は約60兆個の細胞からできていると言われていますが、正常な細胞は体の状態に合わせて死滅と増殖を繰り返します。

しかし、がん細胞は体の状態に関係なく無秩序に増殖し続ける異常な細胞です。
通常は免疫細胞ががん細胞を駆逐するのですが、時には仕損じることもあります。
その理由は免疫力の低下や遺伝子の制御の異常など様々ですが、生き残ったがん細胞が増殖して体にダメージを与えるのが「がん」と呼ばれる病気なのです。

がんは「がん細胞ができた体の部位」によって名称があり、代表的なものでいえば「胃がん」「大腸がん」「肺がん」「乳がん」「子宮がん」などが挙げられます。

1-2心疾患(急性心筋梗塞)

分かりやすく例えるなら、私たちの体のなかで心臓は全身に血液(酸素と栄養)をくまなく行き渡らせる「ポンプ」で、その「動力」が心筋(心臓の筋肉)です。
そして、心筋自体も血液で動いています。
つまり、「動力の燃料」が血液で、「燃料を供給する管」が冠動脈だと言えます。
心疾患は、その冠動脈に動脈硬化などが起こることで心筋に酸素が流れなくなり、心臓の機能が停止してしまう病気の総称です。

心疾患のなかでも深刻なのが「急性心筋梗塞」です。
急性心筋梗塞は、その冠動脈が急に閉塞し、血液(酸素と栄養)を失った心筋が徐々に弱っていき、最終的に心臓が壊死してしまう、という病気です。

1-3脳血管疾患

脳卒中とは、特定の病気を指す言葉ではありません。
正式には「脳血管障害」という名称で、何かしらの脳の血管の障害によって引き起こされる様々な病気の総称です。

脳卒中は、その原因が「血管が詰まったのか?」「血管が破れたのか?」によって、大きく2つに分けることができます。
具体的な病名としては、前者は「脳梗塞」、後者は「脳出血」「くも膜下出血」などです。
いずれも脳の一部に血液が行きわたらなくなり、その部位が壊死してしまう、という点は一緒です。

しかし、脳は部位によって様々な働きをしていますから、壊死した部位に応じて現れる後遺症は変わってきます。
たとえば、言語機能を司る部位がダメージを受ければ言葉がうまく喋れなくなりますし、運動機能を司る部位がダメージを受ければ手足を自由に動かすことが難しくなります。
そして、認知機能を司る部位がダメージを受ければ、認知症のような症状が現れることもあります。

2.三大疾病が日本人の最大の疾病リスクと言われる理由

三大疾病について気になるのは、そのリスクではないでしょうか。
そこで、ここでは主に厚生労働省の三大疾病のデータに基づいて、「三大疾病による死因はどのくらいの割合なのか?」「どのくらい入院するのか?」「どのくらい費用がかかるのか?」といった点について見ていきましょう。

がん、心疾患、脳卒中が、わざわざ「三大疾病」という言葉でマークされている理由の一つに、日本人の死因のうちおよそ半分以上を三大疾病が占めているという点が挙げられます。
厚生労働省の『平成28年(2016)人口動態統計(確定数)の概況』(※2)に、日本人の死因の統計調査があるので、そちらを見てみましょう。

死因 平成28年 平成27年
死亡数(人) 死亡総数に
占める割合(%)
死亡数(人) 死亡総数に
占める割合(%)
悪性新生物 372,986 28.50% 370,346 28.70%
心疾患 119,300 15.10% 196,113 15.20%
脳血管疾患 109,320 8.40% 111,973 8.70%
合計 601,606 52.00% 678,432 52.60%
(厚生労働省平成28年(2016)人口動態統計(確定数)の概況より)

三大疾病は、がん、急性心筋梗塞、脳卒中(脳血管疾患)の3つ(後述では心疾患、脳血管疾患)だと述べましたが、急性心筋梗塞が「心疾患」、脳卒中が「脳血管疾患」に相当すると考えてください。

このように見ると、死因全体のうち三大疾病によるものは52%に達していることが分かります。
特にそのなかでもがん(悪性新生物)は、死因全体のなかで29%を占めており、これはかなり高い割合だと言えるでしょう。
具体的な死亡数で見ていくと、平成28年の全体の死亡数130万7,748人のうち、がん(悪性新生物)は37万2,986人、心疾患は19万8,006人、脳血管疾患は10万9,320人となっています。
三大疾病は、私たちを死に至らしめる力を持っている病だと言えそうです。

3.三大疾病の入院日数や通院について

それでは、次に三大疾病で入院について見ていきたいと思います。
意外にも病気全体の平均在院日数が31.9日に対して、悪性新生物19.1日、心疾患が20.3日とその在院日数が下回っています。これに対して脳血管疾患は89.5日と、長期入院の実態が確認できます。
三大疾病とひとくくりに言っても、かなり違いがあることがわかります。

<三大疾病の入院日数>(単位:日)

疾病分類 総数 0~14歳 15~34歳 35~64歳 65歳以上 75歳以上
悪性新生物 19.9 32.1 18.6 15.4 21.7 26.1
心疾患(高血圧性のものを除く) 20.3 30.5 10.2 9 23.7 30.5
脳血管疾患 89.5 20.7 44.6 46.9 100.7 116
(厚生労働省平成26年(2014)患者調査の概況より)

次に、通院についてみていきます。

<三大疾病の通院日数>(単位:人)

疾病分類 外来(通院) ※入院
悪性新生物 171,400 129,400
心疾患(高血圧性のものを除く) 133,900 59,900
脳血管疾患 94,000 159,400
(厚生労働省平成26年(2014)患者調査の概況より)

通院についても、三大疾病それぞれに特徴が見られます。
悪性新生物では、通院が入院を大きく上回り171,400人、心疾患では入院と比較して倍以上の133,900人となっています。脳血管疾患はここでも、他とは違い、通院が入院を下回っており、94,000人となっていることがわかります。

4.三大疾病の医療費はどれくらい?

それでは三大疾病にかかる医療費を見ていきましょう。

疾患別の入院医療費の平均

1入院費用(円) 自己負担額(概算)※
胃の悪性新生物 999,342 333,114
直腸の悪性新生物 935,574 280,672
気管支および肺の悪性新生物 776,424 232,927
急性心筋梗塞 1,910,134 573,040
脳梗塞 1,501,275 500,425
脳出血 1,722,807 516,842
(2017年10月-12月公益社団法人全日本病院協会より)

※自己負担額(概算)は、1入院費用の3割として計算した金額です。実際には差額ベッド代や雑費などその他の費用もかかります。実質の自己負担額ではありませんので参考データとしてご覧ください。

三大疾病とひとくくりで言いますが、かかってくる医療費は様々です。一つ言えるのは、三大疾病になると高額な医療費がかかってしまうということ。これらを踏まえて次に、対策の一つとして考えられる三大疾病の保険について詳しく見ていきたいと思います。

5.三大疾病保険とは、その保障内容は?

保険金の金額
三大疾病保険で受け取れる保険金は、定額の場合と自分で設定できる場合があります。
定額の場合、例えば50万円、100万円、300万円など、保険会社の保険プランによって決められています。自分で設定する場合は、複数の保険金プランの中から選ぶか、あらかじめ保険会社が設定している保険金の上限額までの範囲内で自由に(例えば上記の医療費を参考にしながら)決める方法があります。

保険金受取の限度回数
三大疾病保険の保険金を受け取れるのは、三大疾病全て含めて1回限りである場合や、無制限で受け取れるものもあります。なお、無制限の場合も一度受け取ると何年間かは受け取れないという条件がある場合もありますので、内容をよく確認することをおすすめします。

特約をつける
医療保険に三大疾病保障特約を付加することで、三大疾病の保障を持つこともできます。
一つの保険で通常の入院や手術に加え三大疾病の保障を手厚くすることができます。

5-1がん保険との違い

がん保険は、その名の通り「がん」へ備えを目的とした保険です。
がんと診断された場合の一時金、手術給付金、入院給付金、通院給付金、商品によっては放射線治療時や抗がん剤治療時の給付金もあるなど、がんの三大治療と言われる、手術、放射線、抗がん剤をはじめとしてがん治療に備える幅広い保障が用意されています。ただし、がんにならなければ、亡くなっても(例えば急性心筋梗塞で入院をし、その後死亡した場合など)何も支払われない“掛け捨て”が一般的です。

一方、三大疾病保険は、保険期間は終身のものが多いのが一般的です。

保険期間が終身であれば三大疾病にかからずとも、いずれは死亡保険金を受け取ることになることから、“掛け捨て”ではありません。また中途解約時には解約返戻金があるのが一般的です(短期間での解約は除く)。

がんだけを考えれば、保険料水準が同等の場合、がん保険の方ががんになったときの保障が多くなる傾向があります。

5-2三大疾病保険の加入率

次に三大疾病保険の加入率がどうなっているか見てみましょう。
「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」に特定疾病保証保険の加入率についてのデータがあります。
特定疾病保証保険とは一般的に三大疾病のいずれかにかかった際に、一時金が受け取れる保険ということで参考にしたいと思います。

<特定疾病保障保険・特定疾病保障特約の加入率>
民保加入世帯(かんぽ生命を除く)における特定疾病保障保険・特定疾病保障特約の世帯加入率は39.6%(前回44.0%)となっている。世帯員別にみると、世帯主は34.2%(前回38.7%)、配偶者は23.8%(前回25.7%)となっている。前回と比較すると、世帯全体で4.4ポイント、世帯主で4.5ポイントそれぞれ減少している。

特定疾病保障保険・特定疾病保障特約の加入率(民保加入世帯ベース)

世帯 世帯主 配偶者
平成30年 39.6 34.2 23.8
平成27年 44.0 38.7 25.7
平成24年 43.4 37.6 25.4
平成21年 41.0 35.7 21.5
平成18年 44.4 39.1 21.5

*民保(かんぽ生命を除く)に加入している世帯が対象
*ガン、急性心筋梗塞、脳卒中の3大疾病により所定の状態になったとき、生前に死亡保険金と同額の特定疾病保険金が受け取れる生命保険、あるいは特約が付加された生命保険であり、損害保険は含まれない

平成30年度「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(平成30年9月発行)より

同じデータで加入率90%の医療保険と比較すると少ない気がしますが、平均寿命が延びていくなかで大病のリスクとは無縁と言い切れる方は少ないと思いますので、関心を持つ方も増えていくのではないでしょうか。

6.三大疾病保険の特約について

続いて、先ほど保障内容で少しふれた三大疾病保険の特約について、その保障について見ていきましょう。

三大疾病入院給付金
三大疾病入院保障は、三大疾病で入院したときに1日につき5,000円~10,000円など入院給付金を受け取れる保障です。通常の医療保険の入院給付金は、60日、120日など1入院の支払い限度日数を設けているものが一般的ですが、三大疾病入院給付金は1入院の支払い限度日数がなく、「無制限」とされているものもあります。点が特徴的だと言えます。

<三大疾病の入院>で記述したように三大疾病のうちの脳血管疾患の平均入院日数は平均約90日となっていますから、長期的な入院に対応した保障があれば安心できるのではないでしょうか。

三大疾病通院給付金
三大疾病通院保障は、三大疾病で通院したときに1日につき5,000円~10,000円など通院給付金を受け取れる保障です。
先述しましたが、三大疾病の治療は入院だけではなく、場合によっては通院が多くなることを説明しました。
三大疾病で通院治療が少なくないことを踏まえると、その費用に備える方法として三大疾病通院保障は十分に検討の余地があると言えそうです。
しかし、基本的に通院保障における「通院」が、「入院をともなう通院」だという点には少し気をつけましょう。通院保障では、入院前後の同じ病気を原因とした通院は保障の対象となりますが、通院のみでは保障の対象にならないことが一般的です。

7.三大疾病保険の注意点について

三大疾病保険に加入するときに最も注意したいのは、三大疾病保険金の支払い条件です。
対象となる疾病も含めて若干異なる商品もありますが、一般的な支払い条件は以下の通りです。

がん 責任開始前を含めて、初めて「所定のがん(悪性新生物)と診断確定」されたとき責任開始期から90日以内に診断確定されたがんは対象外
急性心筋梗塞 急性心筋梗塞を発病し、初めて医師の診療を受けた日から「60日以上、労働の制限を必要とする状態(※)が継続」したと医師によって診断されたとき
※労働の制限を必要とする状態とは、軽い家事等の軽労働や事務等の座業はできても、それ以上の活動では制限を必要とする状態
脳卒中 脳卒中のうち「脳出血・くも膜下出血・脳梗塞」を発病し、初めて医師の診療を受けた日から「60日以上、所定の後遺症が継続」したと医師によって診断されたとき

このように、診断だけが条件なのは「がん」だけで、「急性心筋梗塞」と「脳卒中」は60日以上所定の状態が続くことが条件と三大疾病によって異なっています。 そのため、発病しても病状によっては三大疾病保険金が受け取れない可能性があることには注意が必要です。
また、上記条件のほかに、急性心筋梗塞や脳卒中ではその治療を目的とした手術を受けることも認めている商品も出ています。
保険金の支払い条件は、保険の加入目的となる最も重要な部分ですので契約前に「ご契約のしおり・約款」で必ず確認し、不明な点は問い合わせておきましょう。

8.三大疾病保険に向いている人

8-1掛け捨ての保険を好まない人

三大疾病保険は、途中で解約した場合に解約返戻金があるタイプもあります。(定期タイプでは無い場合が多いのでご確認ください。)そういったタイプの保険では、三大疾病にならなかった場合でも、死亡または高度障害状態への保障があるため、解約時も含め様々なパターンで保険金を給付する仕組みになっています。その分保険料は若干高く設定されています。

8-2終身死亡保障が欲しいが、三大疾病にかかったときには、そのお金を治療費等にあてたい人

終身の死亡保障がほしい場合は、「終身保険」がそのニーズに合致しますが、保障範囲は死亡または高度障害状態に限られます。三大疾病保険は、死亡や高度障害状態の保障をもったまま、保障範囲を三大疾病の所定の状態まで広げています。万が一三大疾病になった場合は給付金を受け取れますが、死亡したときの死亡保険金はなくなりますので注意が必要です。

8-3がんだけでなく、疾患(急性心筋梗塞)や脳卒中(脳血管疾患)でも一時金を受け取りたい人

がんの保障を備えるためには、「がん保険」があります。前述の“がん保険との違い”にも書いた通り、がんの保障のみを備えたい場合はがん保険の方が保険料も抑えられ効率的といえますが、がんも心配だが、そのほかの三大疾病も心配な人は三大疾病保険を選ぶことをおすすめします。

まとめ

三大疾病は、今や国民病とも言えるような日本人に密接にかかわる疾病です。
三大疾病は、・がん(悪性新生物)・心疾患(急性心筋梗塞)・脳卒中(脳血管疾患)のことを指し、特定疾病と言われることもあります。その死亡リスクの高さや、入院、通院などにかかる医療費などを見ても、一般的な病気と比べると大きな違いがあります。従来の死亡保険や医療保険でそのリスクに対応できないということで三大疾病保険という三大疾病専用の保険が生まれました。三大疾病リスクへの対応に特化した保険であり、非常に大きな保障を持つこともできますが、保険金の支払いには条件があり、予めよく理解することが必要です。とは言えその特徴を良く理解し、加入すれば、万が一三大疾病になった場合も保険金で安心して治療に専念することができ、いち早く社会復帰を目指すことも可能と言えます。
三大疾病保険については、様々な保険会社から様々な商品がでていますので、保険ショップなどの一度で複数の保険商品を比較できる保険代理店で保険のプロをもとに自分にあったものを選ぶことをおすすめします。

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