入院費用はいくらくらい必要なのか

保険えらびと言ったら!みつばちほけん

保険の見直し相談トップ > 入院費用はいくらくらい必要なのか

保険 入院費用

入院費用はいくらくらい必要なのか

入院費用はいくらくらい必要なのか

人は誰でも突然ケガをしたり、病気になってしまったりというリスクを抱えています。それらが原因でいつ入院することになるかは誰にもわかりません。ある日突然入院することになったら・・・
みなさまは備えは出来ていますでしょうか?
「入院費用はいくらかかるのだろう?」
「病気が治るまでどれくらいの期間がかかるのだろう?」
「仕事は続けられるのか。働けない期間の生活費をどうしたものか…」
「利用できる公的医療保険制度自体がよくわからないのですが・・・」
保険をはじめて検討する人は、具体的な保険商品を検討する前に、こういった一般的なデータや公的医療保険制度もある程度は把握しておいた方が、より良い選択ができるようになるかもしれません。
ここでは入院時の自己負担額やその他の入院にまつわるデータについてお伝えしたいと思います。これから入院する予定があり、どのくらいの費用がかかるのか知りたい方や保険への加入や見直しを検討されている方にとって参考になれば幸いです。

1.入院費用について どのような費用が発生するのか、その内訳は?

「入院費用」について世間ではさまざま話が聞かれます。「高額な費用がかかって大変だった」という話があったかと思えば、「思ったよりもたいしたことなかった」という声が聞かれることも・・・確かに実際の金額にはかなりばらつきがあるようです。当然ながら入院期間の長短でかなり大きく変わってきますし、そもそもどのような病気が原因で入院するのか? どのような治療が必要なのか?ということがある程度分かっていないと費用を見積もることもできないはずです。
とはいってもやはり「○○○という病気で入院すると○○○という治療が必要になり、だいたい○週間くらい入院して費用は○○万円くらいは必要」という感じにおおよその目安は知りたいところです。

ここでは、一般に公開されている各種データをもとに平均的な金額をお見せできればと思っております。あくまでも平均値であって絶対的なものではありませんので、個々のケースとは合わない点もあろうかと思われますが、目安としてお考えいただければと思います。

ではまずは実際に入院となった際にどのような費用が必要となってくるのかについてお話していきます。

1-1入院の際に必要となる出費について

<入院基本料>
入院すると1日単位で計上される基本料金の事をいいます。病棟の種類によって費用に差が出るようです。
<治療費>
投薬や注射、点滴、そのほか医師の指示によって行われるさまざまな処置、各種の検査費用のことです。手術やリハビリのための費用なども追加されます。
<食事代>
毎日の食事代は「1食あたりいくら」という算定法で入院基本料とは別計算になります。病気によって食材を選別したり、また高齢の方には食べやすい状態に調理した「特別食」もあり、こういったものは通常の食事よりも少々割高になります。
<差額ベッド代>
通常、入院すると数人で共用する「大部屋」に入ることになります。大部屋であればこの費用は発生しませんが、厚生労働省の通知により以下のような条件を満たす病室は「特別療養環境室(特別室)」と呼ばれ、そこへ入院する場合は差額ベッド代がかかることがあります。
  1. 1.病室の病床数が4床以下であること。
  2. 2.病室の面積が、1人あたり6.4平方メートル以上であること。
  3. 3.病床ごとにプライバシーを確保するための設備を備えていること。
  4. 4.少なくとも個人用の収納設備、個人用の照明、小机及び椅子を備えていること。

尚、上記のような大部屋以外の部屋を利用した場合にであっても、次の場合は病院が患者さんに差額ベッド代の料金を求めていけないことになっています。

  • ・患者さん側から同意書による同意の確認を行っていない場合
  • ・患者さん本人の「治療上の必要」により差額ベッド室に入院した場合
  • ・病棟管理の必要性等から差額ベッド室に入院させた場合であって、実質的に患者さんの選択によらないとき
<その他の費用>
実際の入院生活ではこれ以外にも、パジャマや着替え・タオルなどの衣料、退屈な時間を紛らわす為の雑誌類、テレビの視聴が有料制というところも多くそのためのテレビカードが必要であったり、病院によっては冷蔵庫の使用が有料のところもあります。
このように入院すると、こういったいわゆる雑費のような費用の積み重ねが結構ばかにならなかったりします。

2.平均的な入院費用はいくらくらい必要か?

2-1入院時の自己負担額について

生命保険文化センターが「直近の入院時の自己負担費用」について調査したところ、自己負担費用の平均は22.1万円で、費用の分布を見てみると「10~20万円未満」が39.3%、「5~10万円未満」が17.5%、「20~30万円未満」と「30~50万円未満」が同率で13.1%となっています。

入院時の自己負担額

<生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成28年度>

1回の入院で約22万円。ただこれはあくまでさまざまな傷病での入院についての平均値ですから、すべての場合に当てはまるものではありません。当然ですがこれよりずっと低い金額で収まることもあるでしょうし、逆に、これ以上の費用がかかる可能性もあります。
いずれにせよ、怪我や病気はいつどこで見舞われるか分からないものですから、もしもの時にも慌てないよう、対処法を考えておくのが賢明かもしれません。

2-2入院時の1日当たりの自己負担額はいくらくらいか?

生命保険文化センターの平成28年度「生活保障に関する調査」の結果によりますと、「直近の入院時の1日あたりの自己負担費用」は24.5%(全体の約4人に1人)は1日1万円~1万5千円となっており、これが一番多くの割合を占めています。
次いで多いのは1日2~3万円未満で全体の14.1%で、全体の平均値は1日あたり19,800円となっています。

3.入院期間は平均でどれくらいか?

厚生労働省の「平成26年 患者調査」によると、退院患者の平均在院日数は31.9日となっています。ただ、細かく見ていくと傷病や年齢によってかなりのバラつきがあることがお分かり頂けるかと思います。
傷病別にみると、一番長いもので「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」が546.1日、続いて「血管性及び詳細不明の認知症」が376.5日、「アルツハイマー病」が266.3日となっています。

傷病別・年齢階級別平均在院日数 <厚生労働省「患者調査」/平成26年>

主な傷病 総数 男性 女性 0~
14歳
15~
34歳
35~
64歳
65歳
以上
75歳
以上
全体 31.9 29.8 33.9 8.4 12 24.4 41.7 47.6
結核 58.7 61.4 54.5 32.8 40.7 65.2 58.4 58.6
ウィルス肝炎 16.3 13.6 19.2 5.1 12.5 12.5 21.4 38.2
胃の悪性新生物 19.3 17.8 23.2 5.5 12.1 13.9 21 25.7
結腸及び直腸の
悪性新生物
18 17.1 19.2 8 10.8 13.5 20 24.5
肝及び肝内胆管の
悪性新生物
18.8 18.9 18.8 47.8 12.1 15.8 19.3 21.6
気管、気管支及び肺の
悪性新生物
20.9 19 25.2 10.1 9.8 16.7 22.3 26.9
糖尿病 35.5 27.5 45.4 13 14.1 20 47.4 65.2
血管性及び詳細不明の
認知症
376.5 290.4 439.7 - 231 267.5 380.7 383.1
統合失調症等 546.1 630.5 473.8 91.4 93.3 334.1 1,295.80 1,470.90
気分(感情)障害 113.4 113.6 113.3 41.1 45.7 93.7 157 161.3
アルツハイマー病 266.3 210.5 300.8 - - 217.8 267.4 257.6
高血圧性疾患 60.5 29.4 80.5 8.9 11 13.8 68.4 83.3
心疾患 20.3 13.8 30.1 30.5 10.2 9 23.7 30.5
脳血管疾患 89.5 70 112.3 20.7 44.6 46.9 100.7 116
肝疾患 25.8 23.7 28.5 9.3 10.7 17.1 33.2 40.7
骨折 37.9 28.9 43.4 5.3 14.4 21.9 47.7 51.9

注:

  1. 1.2014年9月1日~30日に退院した者を対象としたもの。
  2. 2.総数には、年齢不詳を含む。
  3. 3.統合失調症には、統合失調症型障害と妄想性障害を含む。
  4. 4.心疾患は高血圧性のものを除く。
  5. 5.気分(感情)障害には、躁うつ病を含む。

4.公的医療保険はどこまで保障されるの?適用範囲は?

では入院時の出費について、公的医療保険はどこまでカバーしてくれるのでしょうか?
まずは治療費ですが、これに関しては、そのほとんどに健康保険が適用されます。
基本的には健康保険の自己負担分(多くの人は30%)だけを支払えば良いことになります。
そして、その額が大きくなり経済的負担が増大するようであれば「高額療養制度」を活用することもできます。

4-1公的医療保険が適応されない費用とは?

公的医療保険が適用されない主なものとしては以下の物があげられます。

  • ・食事代
  • ・差額ベッド代・・
  • ・その他の費用(雑費)

このなかでもおそらく最も負担として大きい差額ベッドについてですが、厚生労働省の「主な選定療養に係る報告状況」によりますと、平成27年(7月1日現在)の差額ベッド代の1日平均額は6,155円とのことです。

(各部屋の平均差額ベッド代)

  • ・1人室 7,828円
  • ・2人室 3,108円
  • ・3人室 2,863円
  • ・4人室 2,414円

差額ベッド代は最低で1日50円、最高で1日378,000円という結果となりました。

4-2逸失収入について

2-1で入院費用の自己負担が約22万円だと書きましたが、これとは別に考えなければならないことがありますそれは「逸失収入」です。
逸失収入とは、「本来ならば得られるはずだった収入」のことです。
入院してしまうと、その間は基本的に仕事をすることはできません。有給休暇を使用しカバーできる程度の短期間の入院であればあまり考えなくても良いのかもしれませんが、自営業の方や、サラリーマンであってもある程度の長期に渡って入院することになるとそれによって失われた収入も経済的なダメージとなります。
生命保険文化センターの平成28年度「生活保障に関する調査」の結果によりますと、入院経験がある人のうち、逸失収入があった人の割合は21.8%となっていいます。約5人に1人は何等かの収入減による経済的なダメージを受けたことになります。逸失収入の平均値は21.3万円で、最も分布が多いのは「10~20万円未満」で32.8%、次に多い「5~10万円未満」が20.6%、「5万円未満」が15.3%となっています。

まとめ

このようにデータだけを見ていると、何を基準に医療保険を選んだり、備えたりすれば良いのかますますわからなくなってくる気がしてしまいます。
結局のところ「これが正解です」といえるものは無く、また万一の備えばかり気にすることによって、結果的に通常の生活に支障を来すのもなんとなく違う気がします。
どのような状態になっても完璧に備えるということは、おそらく不可能に近く、我々に出来ることは、心配事に優先順位をつけ無理なく継続できる範囲で医療保険に加入したり、貯金をしたり等、今出来ることを精一杯行うことくらいなのかもしれません。

★ 合わせて読みたい記事